みのぶ道

祈りの道

身延詣の道。荘厳な寺社仏閣、宿場の風情と賑わい、鳴り響く団扇太鼓とお題目を唱える人々の祈りの声、神聖な自然の風景に出会える道。
みのぶ道は「参詣道」「身延往還」「身延山追分道」とも呼ばれ、かつては、身延山久遠寺から大光坊、思親閣、赤沢宿、羽衣白糸の滝、七面山敬慎院へと続く、険しい修行の道でした。日蓮宗の開祖・日蓮聖人は、身延山を信仰の中心に据え、晩年を弟子の修行に費やしました。日蓮聖人の弟子たちは七面山への道を拓き、修行を行いました。こうして生まれた道は、近世に人々が身延詣に往来する道となったのです。
今もなお、荘厳な寺社仏閣、宿場の風情や門内の賑わい、鳴り響く団扇太鼓とお題目を唱える人々の祈りの声、神聖な自然の風景に出会うことができます。みのぶ道は、歴史と伝説が溢れる聖地の過去と現在に出会うことができる祈りの道です。
今日はどのコースにする?

祈りの地・身延山の起源と継承

祈りの地の始まりと日蓮上人の伝説を巡る身延山コース

祈りの地の始まりである総門から、門内を通り、三門、菩提梯、身延山へ到達し、表参道を通って奥之院・思親閣を訪れ、裏参道(北参道)から再び三門へと戻ります。身延山久遠寺を中心とした荘厳な寺社仏閣、総門、三門、そして287段・高低差104メートルの菩提梯の迫力は驚きがあります。道の各所から見える美しい富士山や、七面山の荒々しい頂は、長い道のりを楽しませてくれます。季節により、春の桜(枝垂桜)、秋の紅葉、六老杉、ミツマタの花が楽しめ、寺社仏閣と調和して美しい風景となります。朝勤をはじめ、響き渡る祈りの声、団扇太鼓の音、行き交う信徒の
賑わいや白装束など、生きた信仰の姿に出会うことができます。
距離 : 約17km / 所要時間 : 約4時間半~(休憩時間を除く) / 徒歩(登山)、ロープウェイ

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修行の山・七面山と龍の守護神

修行の山の中で自然と祈りの力を感じる・七面山コース

徳川家康の側室である、お万の方が身を清めた羽衣白糸の滝から、表参道の各坊をたどり、七面山敬慎院を拝観し、裏参道(北参道)から七面山奥之院、角瀬の神通坊までを歩きます。登山道のため、一定の装備が欠かせません(各坊が営業しているシーズンを確認しましょう)。参詣道は、豊かな木々に囲まれた山中ですので眺望は限られますが、途中、北岳や南アルプスが眺望できる場所もあります。日の出を仰ぐ御来迎場や奥之院から眺める富士山は圧巻。敬慎院の朝勤を見学し、裏参道(北参道)の明るい森と守りの中を下山します。
距離 : 約12km / 所要時間 : 約10時間~(休憩時間を除く) / 徒歩(登山)

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参詣が生んだ賑わいと文化

ゆるやかな時の流れを感じる・赤沢宿コース

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている赤沢地区を散策します。中世から身延山と七面山を結ぶ参道の宿場として栄えた痕跡を見て取れます。石畳が敷かれた集落を散歩しながら、七面山をはじめとする山々を眺望します。建築は、座敷の2辺を囲む周り土間が特徴で、現在は早川町が運営する清水屋で休憩しながら見学できます。講中宿の江戸屋や大阪屋には講中札(マネギ板)が並びます。集落の中央には敬慎院の鍵を管理してきた妙福寺があります。
距離 : / 所要時間 : 約30分~(休憩時間を除く) / 徒歩

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参詣が生んだ賑わいと文化

身延参詣が生んだ賑わいを感じる・門内商店街と久遠寺界隈コース

身延山総門から、門内商店街を通り、三門、御草庵跡を通って、久遠寺境内や宝物館、日朝堂と辿ります。門内商店街の活気、立ち並ぶ店、ここだけの仏具や仏壇、名物であり精進料理でもある「みのぶまんじゅう」の湯気と匂いを感じながら、身延山の主要な寺社、坊を巡り、日蓮聖人が弟子たちに修行を施した御草庵跡を訪ね歩きます。
距離 : 約4km / 所要時間 : 約1時間~(休憩時間を除く) / 徒歩

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