棒道の石仏探訪コース

棒道沿いに存在する西国三十三所・坂東三十三所の石仏群を巡拝する

江戸時代末期ごろ、現在の北杜市長坂町や大泉町にあった村々の人々は、馬で荷運びをして諏訪と交易を行っていました。しかし、諏訪に抜ける山道である棒道は細り、道に迷う人もいたことから、地域の人々が資金を出し合って道を整備し、一町(約109m)ごとに石仏を置いて道標とし、旅人や商人たちの安全を願ったといいます。棒道は旧道の道筋がはっきりしない箇所が多いのですが、石仏が安置されたこの区間は古い道筋を比較的よく残しています。
火の見櫓跡から西国三十一番の石仏までは未舗装の道で、古道の趣を残しています。道筋の一部は防火帯として拡幅されていますが、馬一頭、人一人がすれ違える程度の、古い道幅を残していると思われる箇所もあります。今はカラマツに囲まれていますが、かつては草原が広がっており、馬草(まぐさ)などを採る入会地(いりあいち)でした。ただ古道歩きを楽しむだけでなく、昔の面影を重ね合わせながら歩くと、より深く魅力を味わうことができます。

距離 : 約8.2km / 所要時間 : 約4時間 / 徒歩

スタート地点 : 火の見櫓跡

ゴール地点 : 北杜市考古資料館

・火の見櫓跡から甲斐小泉駅の区間、甲斐小泉駅から北杜市考古資料館の区間を分けて歩くのもおすすめです。
・棒道の石仏は東から概ね一町(約109m)ごとに並んでいますが、長い年月の中で場所や順番が変わっているものもあり、今もその変化は続いています。石仏がたどってきた歴史を思い浮かべながら、一つ一つとじっくり向き合ってみましょう。

COURSE MAP

  • スタート地点
  • ゴール地点
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