かつての栗原氏の館に建てられたお寺

栗原信盛が若くして亡くなった我が子の屋敷跡に菩提を供養するため創建したお寺であると考えられています。
この寺を中心として、周囲には東小路・西小路といった地名が残っており、かつては小規模な城下集落が形成された可能性が示唆されています。
境内には、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての武将である新田義貞の守り本尊と伝えられる滝見観音像や、夜泣き石が祀られています。むかし、この寺は要安寺という漢字でしたが、この石が要安坂という坂から転がってきたため、養安寺に改められたそうです。
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栗原氏は14世紀後半に甲斐守護職についた武田信成の子、武田武続に始まる武田氏の一族です。栗原郷(現在の山梨市栗原地区)に拠って栗原氏を称し、甲府盆地の東部地域で強大な勢力圏を築きました。

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