甲府柳町宿(こうふやなぎまちしゅく)

城下町に置かれた大規模な宿

江戸から見て石和宿の次の宿にあたる甲府柳町宿は、現在のJR甲府駅の南、山梨県庁から西側の甲州街道を中心とした甲府城の城下町の南東側にありました。その中の柳町(現在の中央4丁目付近)という通りに、本陣や問屋場などの宿の機能が集約されていたため、「甲府柳町宿」という名前がついたといいます。
甲府柳町宿は本陣が1軒、脇本陣が1軒、旅籠が21軒もある大規模な宿場町でした。甲府城の八日町口の手前で、甲州街道が90度に曲がっているのは、甲府城が簡単に攻められないよう、戦略的に考えられたものです。
甲府城下町があった場所は、1945(昭和20)年の空襲によりそのほとんどが焼けてしまったため、往時の姿を見つけることは難しいですが、狭い間口はそのまま残っています。
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甲府と甲州街道:甲府という地名は、「甲斐国の府中」に由来します。甲州街道が整備された当初は甲府が街道の終着地だったため、「甲州街道」と呼ばれるようになりました。その後、1604(慶長9)年に中山道の長野県下諏訪まで延長されました。

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