立石坂の立石(たていしざかのたていし)

伝説の石が残る場所

地元では古くから、山姥が石の杖をつきながら歩いていたところ折れてしまったので、一片をこの坂に、もう一片を岩殿山の麓に突き刺し捨てたと伝えられています。旧甲州街道沿いにありますが、現在は鉄道にさえぎられているため、この坂を越えることはできません。通過することはできませんが、分断された道はそのまま残っており、かつての甲州街道の趣が感じられる場所となっています。
この地域には、この石杖にまつわる、また違うお話も残されています。むかし、岩殿山には赤鬼が棲み、常に両手に石杖を持っていました。ある日鬼は何かに怒って両手の石杖を天高く投げました。左手の石杖は山麓近くの石動(賑岡町)の畑の中に突き刺さり、右手の石杖は遥か西方の笹子峠に近い白野の地に突き刺さりました。今では石動のものを「鬼の杖」、白野のものを「立石」と呼んでいます。

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