安田一族の墓がある古寺

山梨市下井尻の雲光寺は寺伝によると、1158(保元3)年に甲斐源氏の安田義定が開いた寺院です。寺院の入口東側には山梨県の有形文化財に指定されている石塔「安田氏五輪塔」があり、向かって中央が義定、左が息子・義資(よしすけ)、右が次男・義季(よしすえ)の墓と伝えられています。中央の五輪塔は鎌倉時代後期ごろの建立、両脇の2基は南北朝時代の建立とみられています。1193(建久3)年、義資が源頼朝の兵に討たれると、義資の遺品が雲光寺に納められました。その翌年に義定も討たれ、義定、そして義季の遺骨をこの地に移して埋葬したと伝えられています。また、この寺院には1397(応永4)年のものとされる木魚も残されており、今も大切に使われています。
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〈参考資料〉
『探訪甲斐の至宝』
『歴史の道調査報告書』秩父街道
『歴史の道調査報告書』青梅街道

〈参考サイト〉
山梨市「安田氏五輪塔」
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/prefecture_03.html
山梨市「木魚」
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/city_29.html
山梨市「伝安田義定の墓」
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/city_55.html

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