日蓮聖人の住処の跡地
日蓮聖人が身延山に入山したのは1274(文永11)年5月17日のこと。その1ヵ月後の6月17日に草庵が完成し、1282(弘安5)年9月8日までの9年間をここで過ごしました。1281(弘安4)年にはこの場所に御堂が造られ、日蓮聖人自らが「身延山 妙法華院 久遠寺」と命名しています。日蓮聖人はこの草庵で法華経の読誦や弟子や信徒の教育を行なったほか、生涯で残した大曼荼羅本尊の多くを揮毫しています。草庵の跡地は姫路藩第7代藩主酒井忠顕の正室だった文子氏が1892(明治25)年に寄進した石造りの玉垣で囲まれており、山梨県の指定文化財に指定されています。
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