栗原宿(くりばらじゅく)

20軒の旅籠があった大きな宿場

江戸方面から見て勝沼宿の次の宿場にあたり、現在の山梨市下栗原のあたりにあった宿場町です。1806(文化3)年に描かれた栗原宿の絵図によれば、東から大翁寺の手前でカギ型に右へ曲がって300mほど真っ直ぐな道が続き、大宮五所神社の参道を過ぎて、左の方へ再びカギ型に曲がっていたことがわかります。
本陣と脇本陣、問屋場があったほか、旅籠の数も多く、1842(天保13)年の「下栗原村明細帳」には20軒あったと記されています。その翌年の1843(天保14)年発行の「宿村大概帳」によれば、旅籠の数は甲斐国の甲州街道25宿の中で4番目に多かったとあります。頻繁に市も開かれ、かなり大規模で多くの人で賑わった宿場だったと考えられます。

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