濁川(三の堀)(にごりがわ(さんのほり))

江戸時代にうなぎの流通で活躍

現在は甲府市の中心部を流れる濁川は笛吹川の支流でありますが、往時には「三の堀」として武士と庶民の生活範囲を分ける役割をしていました。甲府市若松町一帯には、今でも「三の堀」の遺構である石垣が残り、その頃の雰囲気を今に伝えています。江戸時代、甲府浄化の濁川下流域では、雨が降るとたびたび水が溢れたことから、甲斐出身の治水工事技術者で俳人でもある山口素堂と、甲府代官の桜井孫兵衛能政が改築しました。
江戸中期には、富士川からこの川を使用してうなぎを卸したため、濁川周辺にはうなぎ料理屋が並んでいました。往時はうなぎの流通経路としても活躍していたようです。なお、甲府ではうなぎの調理方法は、蒸して焼く「関東風」とそのまま焼く「関西風」が混在していたといわれています。

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