旅のお供は馬、でも店内には入れない、お外で待ちましょ!

歩道を歩いていると、店先のはじに穴のあいた石が埋まっているのが目につくはずです。これが、馬つなぎ石です。韮崎宿には馬とともにやってきます。もちろん荷物を運びこんだり、運びだしたりするためです。馬主が店の中にいる間、馬は馬つなぎ石につながれながらホッとしています。ホッとしている間に、出るものは出ます、フンです。フンのかぐわしさに誘われてハエが集まります。なにしろ、江戸時代の韮崎宿名所名物の番付表に、東の関脇として「馬宿の蝿」が名を連ねています。しかも、「韮崎節」という「韮崎宿は馬糞宿。雨が降れば馬糞の水で飯を炊く。」といった民謡があるから驚きです。今では馬糞というと遠慮したくもなりますが、今でも牛糞・鶏糞とあるように、当時は大切な肥料でした。このように馬糞が名物になるほど、韮崎宿は多くの馬が集まり、栄えていたのです。

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