甲州街道で唯一の人足がいた川

鶴川は、旧上野原宿と旧鶴川宿の間を流れる川です。甲州街道上には橋のない川が3つあり、そのうち2つの多摩川と笛吹川は渡し船がありましたが、鶴川だけは「川越人足(かわごしにんそく)」を置いていました。
川越人足とは、人を背負うなどして川を渡すことを仕事とする人で、人足が渡しを行なっていた場所は、現在の鶴川橋のやや下流とされています。
もっと知りたい
・鶴川に橋をかけなかった理由は定かではないが、洪水や政治的理由、人足の生活のためなど、さまざまな説がある。
・人足は時には法外な賃銭を要求することもあり、甲州街道を行く旅人にとって鶴川の川越人足は、諏訪番所の役人よりも手ごわい存在だったようだ。歌舞伎役者の5代目市川海老蔵は甲府へ興行に行く際、百両要求されたと『甲州道中記』に書き残している。

COURSE MAP

次のスポットへ行ってみよう!