北条氏と武田氏が争った古戦場

長峰は鳶ケ崎から矢坪坂付近までの丘陵を指し、中世に北条氏と武田氏がたびたび小競り合いをした古戦場でした。武田信玄の家臣で戦国時代に上野原を治めた加藤丹後守景忠が砦を築き、外敵進攻に備えたと言われています。
長峰は水に恵まれた場所で、広さ約100㎡の「長峰の池」は、どんな干ばつにも枯れたことがありませんでした。また、清水がこんこんと湧き続ける泉もあり、「殿の井戸」と呼ばれていました。
後に砦の跡には、この地域の俳人である花岳寺十六世八峰により、松尾芭蕉とその門下である蓮二房(れんじぼう)の句碑が建てられました。
1969(昭和44)年の中央自動車道開通に伴い、砦跡一帯の大半が壊滅し、池も井戸も失われました。さらには、6車線化工事によって残っていた一部も壊されてしまいました。これを惜しんだ地元住民の熱意によって現在地に公園が作られ、1996(平成8)年に石碑が移設されました。

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