矢坪坂の古戦場跡(やつぼざかのこせんじょうあと)

北条氏と郡内領主小山内氏が戦った跡

荻野の一里塚跡から甲州街道を西へ進むと矢坪、さらに西に新田という集落があります。この2つの集落を結ぶ矢坪坂は南西に切り立った崖、北面に山腹を臨む入り組んだ坂道で、相模国の北条氏と郡内領主の小山田氏が戦った跡地です。
『妙法寺記』によると、1530(享禄3)年4月、相模国の北条氏が甲斐に攻めこみ、これを待ち伏せていた小山田氏の手勢が矢坪坂で迎え撃ちました。しかし北条氏の軍勢2万に対して小山内氏の軍勢はわずか400名とあって300名もの死者を出したと書かれています。その後、小山内氏は富士吉田方面に逃げたとされています。

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