富士講の行者が身を清めた場所

上鳥沢宿から猿橋宿に向かう旧甲州街道沿いに、「冨士浅間大神」と刻まれた石造物をはじめ、多くの石造物が建てられている場所があります。精進場と呼ばれ、その名は「精進潔斎」(行動や飲食を慎み、身心を清らかに保つこと)する場という意味で、江戸方面から訪れた富士講の行者は富士山に向かう前にこの場所で水垢離をして身を清めました。
江戸から甲州街道を通って富士山を目指した場合、ここは犬目峠を越えた後に富士のふもとから湧き出た水が流れる桂川に初めて接する場所です。行者たちはここで桂川の水を浴び、心身を清めてから富士山に向かいました。
石造物の中には、富士講が信仰の対象物として祀った「仙元塔」が2つ並んでいるほか、「富士浅間大神」「元祖角行霊神・食行霊神などと刻まれた石碑があります。元祖角行とは富士講の開祖で、食行はその弟子です。

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