諏訪春日大社(出世大神宮)(すわかすがたいしゃ(しゅっせだいじんぐう))

浪人武士を大出世させた神社

大月市の観光名所、猿橋のそばにあり「出世大神宮」の別名で知られる神社です。江戸時代の初期、猿橋地区の伊勢講が3年に1度伊勢参りをしていたことから、伊勢から天照皇大神宮を勧請して猿橋に分祀しました。当時は天照皇大神社という名前で小さな社でした。
17世紀前半の寛永年間、その日暮らしの貧乏な若い浪人武士がこの神社で一夜を過ごしたところ、神様が夢枕に立ち「この神社を崇敬すれば必ず立身出世あるべし」というお告げがありました。浪人は江戸に出て努力を重ね、甲府城の城代となり、幕府の要職に取り立てられ、二万石の大名にまで大出世しました。その名は山口出雲守といいます。
「夢想に少しもたがわじ」として、山口出雲守が1663(寛文3)年に現在の場所に移転し、本殿を新築したのが諏訪春日大社です。こうした由来から、出世大神宮と呼ばれるようになりました。山口出雲守とその子孫が毎年、米や黄金を寄進したという記録が神社に残っています。
毎年9月には猿橋のたもとで行われる諏訪春日神社祭典は、県道を一部通行止めにして盆踊りを行い、絵付き行灯が通りを彩る風情ある秋祭りです。

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