笹子峠の矢立のスギ(矢立の杉)(ささごとうげのやたてのすぎ(やたてのすぎ))

峠を越える人々の願いと憩いの場

笹子峠の途中にある、樹齢1000年とも言われる巨木です。樹高約28m、根廻り14.8mで、1960(昭和35)年に山梨県の天然記念物に指定されています。
戦国時代、笹子峠を通って合戦に向かう武士たちが必勝を祈願してこの杉に矢を射たことが、名前の由来とされています。甲州街道が整備されたのちには、多くの旅人が峠を越える際の憩いの場として人気を得ました。現在は、矢立の杉を見ながら過ごすことのできるデッキやベンチが整備されており、今もなお、くつろぎの空間を提供してくれます。
矢立の杉へ向かう遊歩道含め、笹子峠を越えて山梨県中西部の駒飼宿(甲州市)に向かう道のりは『甲州街道―笹子峠越』として「歴史の道百選」に選定されています。矢立の杉に近づくと、明治天皇が明治13年に巡幸した際に、笹子峠で休憩したことを示す「明治天皇御野立所跡」という石碑も立っています。

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