災難除けに抱擁道祖神をお参り

国道139号とほぼ重なって南進してきた富士道は、十日市場地区を過ぎると国道を右手に外れて夏狩地区へと向かいます。夏狩地区の旧道を進んでいくと、桂溶岩流の末端が突き出ていて、その上に身禄堂が建てられています。
御神体は性器崇拝時代のものらしく大小さまざまな石棒が祀られていると言われています。お堂の下には双体道祖神が祀られており、仲睦まじい男女の姿は抱擁道祖神とも呼ばれ、その台座には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が刻まれています。いつ頃建立されたのかは不明ですが、災難除けや子育て地蔵といわれ、地元のお母さんたちの参詣が多いそうです。
身禄堂を過ぎると、旧道は溶岩流を避けるようにしてゆるやかに左カーブして団子坂を登り、「左富士道」と刻まれた古い道標を通り過ぎ、坂の上で左折して再び国道と合流します。
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<参考資料>
『つるさんぽ-「都留市を歩こう!」おさんほガイドブック』P10
https://www.city.tsuru.yamanashi.jp/material/files/group/11/t-walk.pdf
『富士道を歩く会-2012~2014年の旅録』P31
https://www.tsuru.ac.jp/uploaded/attachment/2192.pdf
『富士山-山梨県富士山総合学術調査研究報告書2(資料編)』

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