小沼浅間神社(おぬませんげんじんじゃ)

清らかな水が湧く古社

721(養老5)年の創建とされる古社。富士山の神である木花開那姫命(このはなさくやひめ)と天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)の夫婦を祀っており、地元では「上手宮さん」あるいは梅谷神社として親しまれています。鳥居をくぐるとすぐに参道の左側に、澄み切った水をたたえる湧水池があります。三ツ峠山中興の祖「空胎上人」の水修行の場と伝えられ、富士山を目指す多くの富士講信者もここで水行を行ないました。御神木のケヤキの大木もみごとで、清らかな水と風格ある古木に包まれた厳かな空間となっています。
神社の隣には西桂町内唯一の染色工場があり、富士山の水を用いて美しい色をうみだしています。
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・境内:本殿は一間社入母屋造、向拝唐破風造。壁面や柱に施された鳥獣・草木の彫刻は見ごたえがある。このほか、境内には1720(享保5)年の刻銘がある自然石の手水鉢、舟形青面金剛像と下部に三猿が彫られた1729(享保14)年の銘を持つ庚申塔などがある。

〈参考資料〉
「富士参詣の道を往く-富士山道」
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/documents/publicity_materials/documents/fujisanmichi-omote.pdf
『谷村路-山梨県歴史の道調査報告書第11集』
西桂織物工業協同組合
https://nishikatsuraorimono.com/factory/onoda-senshoku/
現地看板

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