都留市商家資料館(旧仁科家住宅)(つるししょうかしりょうかん きゅうにしなけじゅうたく)

絹織物業の繁栄を今に伝える商家

大正時代の中期に建てられた商家造りの絹問屋。郡内地方を支えた郡内織に関する資料が展示され、当時の豪商の仕事と贅沢な暮らしぶりを体験できます。書院造りと洋風の応接間がある和洋折衷の建築は当時は大変珍しく、絹の取引先が中国や台湾、韓国などの海外へも及んでいたことを物語っています。
通りに面した玄関の間は、集荷された織物の検品や積み荷を行うために使われた部屋。天井は3.3メートル、土間から畳までの高さは68センチメートルと、荷物の出し入れが容易になるように工夫されています。
郡内織の反物や郡内織を裏地に使った羽織、絹織物の取引に関わる資料、染色工場の布地見本、織物協同組合関係の品々など、郡内織の歴史を伝える展示品が満載です。
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・旧仁科家:この建物は谷村町の町議会議員で郡内織物会社(絹織物の仲介業)を経営していた仁科源太郎氏によって、1916(大正5)年〜1921(大正10)年の6年間にわたって建てられた。
・建物の造作:母屋は、間口8間・奥行6間の延べ79坪、瓦葺き・切妻屋根の2階建て土蔵造り。現代の住宅では見られなくなった手彫りの組子細工、屋久杉の柾目を使った天井板など、名工の技と建築主のこだわりが随所に見られ、都留市有形文化財に指定されている。
・展示品:2階には、昭和期の都留市の生活の様子を伝える様々な生活用品も展示されている。

<参考資料>
ミュージアム都留 解説シート
『つるさんぽ-「都留市を歩こう!」おさんほガイドブック』P4
https://www.city.tsuru.yamanashi.jp/material/files/group/11/t-walk.pdf

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