都留市八朔祭屋台展示庫(つるしはっさくまつりやたいてんじこ)

都留市最大の祭りを彩る豪華屋台

毎年9月1日に生出(おいで)神社の秋の例祭として開かれる八朔祭は、地元で「おはっさく」と呼ばれる都留市最大の祭り。豪華絢爛な「飾幕(かざりまく)」が掛けられた屋台が曳き出され、十万石格式の大名行列が練り歩きます。
飾幕には外国産の緋羅紗、ビロード、金糸や銀糸などの高価な材料が使われ、刺繍などの技術は江戸の一流の職人たちが手がけたものです。製作費用はたった数軒の絹問屋が負担したと言われ、郡内織の流通拠点として栄えた当時の谷村の繁栄ぶりがしのばれます。
屋台は1990年代から復元が始められて4台が完成。うち3台はガラス張りの屋台展示庫に保管されて外から見学ができ、1台はミュージアム都留に展示されています。なお、飾幕は保存のため、空調設備の整ったミュージアム都留で常設展示されています。
もっと知りたい
・八朔:8月の朔日(ついたち)の意味で、旧暦の8月1日を指す。農家では田植えが終わってひと休みする時期で、五穀豊穣を願って祭りや行事が行われた。

<参考資料>
『谷村路-山梨県歴史の道調査報告書第11集』
ミュージアム都留 解説シート

<参考サイト>
都留市観光協会「八朔祭」
http://festival.tsuru-kankou.com
富士山Net(山梨日日新聞社)
https://www.fujisan-net.jp/post_detail/八朔祭の屋台展示庫(都留市)

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