富士山北麓の地理が生んだ郷土食

この地域は標高が高いことから平均気温が低く、また溶岩の多い土壌で稲作には向かなかったため、昔から大麦、小麦、粟、稗などが栽培されていました。こうした地域条件が生んだのが「吉田のうどん」です。
織物産業が好景気だった昭和初期、機織りに勤しむ女性の手を止めないよう、男性が打ったうどんを昼食に食べる習慣がありました。腹持ちの良いうどんにしようと、男性が力強く打ったうどんは硬く太い麺となり、茹でたキャベツに甘辛く煮た馬肉を載せて具沢山のうどんとなりました。
吉田のうどんには、柔らかな「湯盛りうどん」と呼ばれるタイプもあります。これは、富士講信者に振舞われたもので、透明なゆで汁に浮かぶ白いうどんで体の中も清めるため、といわれています。
市内には多くのうどんのお店があるので、「富士吉田市観光ガイド」 を参考に、好みのお店を見つけてはいかがでしょうか。
もっと知りたい
・すりだね:ごま、山椒、唐辛子などを混ぜ合わせた薬味。このすりだねも自家製で作っているところが多く、店によってその配合や味には特徴があります。

〈参考資料〉
・ふじさんミュージアム展示
・「吉田のうどんマップ」(ふじよしだ観光振興サービス)

〈参考サイト〉
富士吉田市観光ガイド
https://fujiyoshida.net/feature/udon/index

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