参詣者の世話をした御師の家

富士講信者を受け入れた御師坊は、普通の民家にはない特徴的なつくりを持っています。表通りから主屋までは、神社の参道のように、タツミチ(立道または龍道と書く)と呼ばれる細長い通路が伸びています。中門をくぐると、富士講が手足を洗って清めるための川(間の川)が流れています。ここで身を清めると、玄関から主屋へ上がりました。屋内には「御神前の間」があり、そこで富士登山前の祈りがあげられていました。
こうしたつくりの御師坊を、本御師(ほんおし)と呼びました。本御師は御師町が形成された初期から御師として活動していた家です。それに対して、時代が下ってから御師となったものを町御師(まちおし)と呼びます。町御師も通りに面していますが、タツミチはありません。
現在、御師の家はかなり少なくなっていますが、旧外川家住宅は約250年前に建てられた御師の家で、世界文化遺産富士山の構成資産の一つとして見学が可能です。
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〈参考資料〉
「富士参詣の道を往く-富士山道」
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/documents/publicity_materials/documents/fujisanmichi-omote.pdf
「富士参詣の道を往く-御内八海」
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/documents/publicity_materials/documents/zentaiban-omote.pdf

〈参考サイト〉
富士吉田市観光ガイド
https://fujiyoshida.net/spot/26
富士五湖ぐるっとつながるガイド
https://www.mt-fuji.gr.jp/jyunrei/oshi/
やまなし観光推進機構
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p2_5019.html

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