大明見小室浅間神社(おおあすみおむろせんげんじんじゃ)

蚕影社も祀る社

大明見地区の集落は、古くは古屋敷と呼ばれる道志山地の谷あいにありましたが、1686(貞享3)年に溶岩台地上に移転しました。大明見村の産土神であった大明見小室浅間神社も、元々は古屋敷の宮森という場所にありましたが、村の移転にあわせて現在地に移されました。大明見地区から富士山を仰ぐ方向に位置しており、富士信仰による村の守護が願われていることが感じられます。
小明見地区や大明見地区も機屋が多い地区でした。大明見小室浅間神社の境内には、桑の霜害で死んだ蚕を埋めた蚕影(こかげ)社が祀られています。5月上旬になると、年配の女性たちが祠の前に集まって、念仏を唱えたそうです。織物生産がこの地域にとっていかに大切な生業だったかがわかります。
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・境内:境内のコナラの木は富士吉田市の天然記念物に登録されている。

〈参考資料〉
『富士吉田市史 民俗編第二巻』
「富士山と養蚕」(山梨県立富士山世界遺産センター 令和2年度冬企画展リーフレット)
https://www.fujisan-whc.jp/archive/documents/r2leaflet2.pdf
「富士吉田市の文化財(R1.9.1現在)
https://web.fujinet.ed.jp/div/hakubutsu/pdf/bunkazaiichiran20190901.pdf

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