夢窓疎石開山、室町中期に遡る禅宗仏殿

夢窓疎石を開山とし、1333(正慶2)年に足利尊氏が開基した臨済宗の寺院です。仏殿は1415(応永22)年の建立で、寺院火災や戦火にかかることなく室町時代中期から現存する貴重な禅宗仏殿として、国宝に指定されています。
この仏殿は、仏教建築の主な様式のひとつである禅宗様建築の代表的な遺構で、三間四方の主屋のまわりに裳階(もこし)をめぐらした形式から「方三間裳階付仏殿」と呼ばれます。桁行・梁間(裳階)は7.24mと規模は大きくないものの、内部に文様彩色と丁寧な漆塗が施されている点が珍しく価値の高い建築物です。
また、古来より「梅の清白寺」として知られる境内には、夢窓疎石が自ら植えたとの伝説が残る梅「西湖梅」があるほか、参道の両側には紅白の梅が見事な花を咲かせます。
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清白寺の花々:境内には梅樹のほかにも緑色の花を咲かせる桜の御衣黄(ぎょいこう)や淡黄色の花を咲かせる桜の鬱金桜(うこんざくら)など、四季折々の花が整えられています。

<参考資料>
『やまなしのお寺と神社』
『歴史の道調査報告書』青梅街道

山梨市「清白寺仏殿」
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/seihakuji_butsuden.html
山梨市「清白寺庫裏」
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/seihakuji_kori.html

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※情報は制作時のものであるため、実際の訪問の際には事前にご確認ください。

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