安田義定の居館を偲ぶ城跡

鼓川と笛吹川の合流点に近い高台に残る城跡です。中世初頭には安田義定の居館があった土地とされています。安田氏滅亡の後は二階堂道蘊(どううん)が安田氏の領地を継いでこの地に入り、居城としたとの伝承があります。
中牧城(浄居寺城)は武田信玄の時代に改修が行われた記録があり、武田氏滅亡後の1589(天正17)年には、徳川家康が内藤三左衛門に命じて城居寺城の大改修を行いました。東西327m、南北436 mに及ぶ敷地内には、土塁・堀・櫓の痕跡を見ることができます。二の丸跡には八幡神社が建てられており、足利尊氏と二階堂道蘊の供養塔があります。
城跡は甲府盆地に向かってなだらかに下る扇状地の途中に位置しており、南側に広がる一面のぶどう畑と、その向こうに開けた甲府盆地、そして富士山の眺望は圧巻です。
もっと知りたい
浄居寺:この場所にはかつて夢窓疎石が開いたと伝わる古刹「浄居寺」があったとされます。現在は山梨市牧丘町窪平にある寺院にその名が残されています。

〈参考資料〉
『歴史の道調査報告書』秩父街道
『牧丘町誌』武田氏と牧丘町

COURSE MAP

次のスポットへ行ってみよう!