甲府藩主・柳澤吉保の菩提寺跡に建つ神社

甲府市北部、武田神社から600mほど東に位置し、山梨県にゆかりのある戦没者や軍属の英霊を祀る神社で日清・日露戦争、太平洋戦争の戦没者2万5,062名を祀っています。境内には300本の桜が植えられ、甲府近郊の桜の名所として知られています。
1879(明治12)年に政府軍の兵士として内戦に参加した戦没者50名を祀ったことに始まり、1944(昭和19)年に今の場所に移りました。
この地は江戸時代の1704(宝永元)年に創建された永慶寺の跡地で、甲府藩主・柳澤吉保の菩提寺でした。永慶寺は1724(享保9)年、吉保の子で同じく甲府藩主となった柳澤吉里が奈良の大和郡山へ国替えするときに取り壊され、今は神社の境内に「龍崋山永慶寺跡之碑」と記された石碑が残っています。
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甲斐八景:柳澤吉里は近江八景にならい、甲斐国の景勝地8カ所を選んで「甲斐八景」と名付けました。当地にあった永慶寺は甲斐八景の一つで、秋の名月が見られる名所「竜華秋月」として知られていました。柳澤吉里の依頼により、京都の公卿8人が甲斐八景の情景を和歌にしたためており、永慶寺の名月の情景は「なにしおはば 嶺なる秋の 月やしる その暁の 花の光も」と詠われています。

<参考サイト>
山梨縣護國神社
https://yamanashikengokokujinjya.wordpress.com
富士の国やまなし観光ネット「山梨縣護国神社」
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4420.html
甲府市「柳沢吉里が定めた甲斐八景」
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/kamejii/021.html

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※情報は制作時のものであるため、実際の訪問の際には事前にご確認ください。

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