街道の起点に立つ旅の守護神

甲州街道と青梅街道の分岐点とされる山崎三叉路、その側に建つのが摩利支天尊堂です。かつて力丞(りきじょう)という者が21日間の祈祷を行い、周辺で流行していた疫病を鎮めたため、ここにお堂を建て、後に江戸深川からご本尊をもらい受けたとの伝承があります。現在も幅4.5mの地割りとみられる跡が残っています。
摩利支天(摩利支天尊)はインドのヒンドゥー教の神で、サンスクリット語の「マリーチ」が語源です。後に仏教でも信仰されるようになり、日本では中世に武士の守り本尊とされていました。摩利支天は旅の守護神でもあり、この堂は旅立ちの祈願に大勢の人が立ち寄ったといわれています。
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<参考資料>
『甲斐の国山梨の道を探して』

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