八右衛門出口湧水(はちえもんでぐちゆうすい)

蛇を助けた八右衛門の伝説が残る

北杜市大泉町を通る泉ラインの脇に、大木の根本からこんこんと湧き出る清水。
大木の根本から湧き出る清水。古くから灌漑用水として用いられてきました。
 この名前の由来には言い伝えがあります。ある日、山に出かけた八右衛門は1匹の蛇を山火事から助け、お礼に1本の楊枝をもらいました。その楊枝を裏山に突き刺してみたところ、きれいな水が湧き出してきたといわれています。
もっと知りたい
・堰(せぎ):農業用水路のことを指します。湧水から伸びる堰は、棒道沿いでも見られます。坂東ニ番の石仏付近は、棒道沿いに女取湧水からの堰が流れています。三分一湧水付近から西国十九番の石仏付近の堰には、ところどころに下り口が設けられており、野菜などを洗えます。湧水が生活に密着している様子が見て取れます。
・長坂三ヶ区の札番・水番制度(山梨県指定無形文化財):水争いを解決するための工夫として、三分一・八右衛門出口・女取湧水の下流にある長坂上条、長坂下条、渋沢の旧長坂町の3集落(三ヶ区)では、三つの湧水と堰の点検・清掃を地域の当番制で行う仕組みが、江戸時代から現在まで続けられています。点検時に当番が札を入れかえ、点検済みであることを示す「札所」は、各湧水の近くで見ることができます。

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