日本三大三門に数えられる壮大な門
仏教では「空」「無相」「無願」の三つの境地から解脱して覚り(涅槃)に至るという教えがあります。久遠寺は本堂を涅槃の世界と位置付けているため、本堂の正面に立つこの門は三解脱を経て涅槃に至る意味合いから「三門」と呼ばれます。間口23m、奥行き9m、高さ21m、総ケヤキ造りの堂々たる門は、京都の南禅寺、東福寺と並んで「日本三大三門」のひとつに数えられています。初代の門は1642(寛永19)年に建立されましたが、長い歴史の間に焼失し1907(明治40)年に再建されました。楼上には釈迦如来像と16体の羅漢像が奉安されています。また、門に掲げられている「身延山」の額は、79世日慈上人の筆によるものです。
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三解脱とは、仏門の修業において捨てるべき3つの執着を示します。「空」とは、世の中に固定的で不変のものはないと言う考え方、「無相」とは、すべてのものを差別しないこと、「無願」とは要求、願いを持たないことを示します。
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