波木井公銅像(はきいこうどうぞう)

日蓮聖人を身延山に招いた檀越の像

僧侶に衣食住の援助をし、寺に寄進をする人を檀越(だんおつ)と呼びます。日蓮聖人を身延山に招き入れ、山を寄進した甲斐国波木井郷(かいのくにはきい(り)のごう)の領主、南部実長公は日蓮宗において重要な役割を果たした檀越と言えるでしょう。日蓮聖人は1274(文永11)年に身延山に入山し、日蓮宗の総本山となる久遠寺を開いただけでなく、この地を生涯の住処としました。このような経緯から菩提梯の麓には南部実長公の座像が安置されています。元は1921(大正10)年に造られた銅像でしたが、1944 (昭和19)年に供出されたため、1979(昭和54)年にコンクリートの像が造られました。南部実長公は領地の名から「波木井公」とも呼ばれており、その尊像は波木井山円実寺、総門発軫閣、開基堂などにも置かれています。

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